子育て中のワーママの仕事選び-主婦からの転職、起業、副業、在宅まで-

社会人として総合職として一定の経験をし、結婚や出産といったライフイベントで今は主婦。

でも、これからの家計やキャリアどうしよう、と真剣に悩まれている方は今の時代とても増えてきていると思います。

ここでは、幅広くハイキャリアの主婦の方がこれからキャリアを考えられる上での選択肢を模索しつつ、ご提供出来るサービスのお話もしていけたらと考えております。

子育て中のハイキャリア主婦、ワーママの現状について

そもそも現状のハイキャリア主婦の状況はどうなっているのでしょうか?いくつかの調査結果にあたりながら、ハイキャリアの主婦やワーママの現状について調べてみました。

主婦が就労しないのは条件に合う仕事がないから

ハイキャリアというところまでは絞り込みが出来ていませんが、
主婦が現在仕事に就いていない理由として、
子育ての時間や負担等を別にすると、働けるけれども働いていないと思われる、
条件に合う雇用先がない、仕事から離れ自信が無い、雇用先が少ない
といった意見が多く見られるようですね。


出所:『平成27年度厚生労働白書』
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/15/dl/1-01.pdf

別の調査でも、仕事の内容、雇用形態、職場の近さ、残業がないといった
働き方に関する希望が非常に多くを占めることが分かります。


出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(2015)『出産・育児等を機に離職した女性の再就職等に係る調査研究事業 労働者アンケート調査結果 』
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/dl/h26-02_itakuchousa00.pdf

産後に仕事復帰した⼥性の意欲を下げるのは期待や評価をされないこと

産後に仕事復帰した場合でも周りの期待が自分と合わないと感じている方もいるみたいです。

エン・ジャパンの調査では、

『責任のある仕事を任せてもらえない』『勤務時間が短いだけで評価が下がった』『時短勤務者は昇格できない』など

といった会社や周囲からの期待が低いことが意欲低下につながっているとのこと。

”出産前と比較した仕事への意欲” に職場環境で影響をおよぼしているものを教えてください。(複数回答可)

出所:『エン転職 WOMAN』ワーママの就業意識調査
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2016/3170.html

調査以外でも、例えば、
・責任ある仕事を時短、リモートでは任せてもらえない
・会社の時短制度が小学校にあがると終わってしまい、時短で働けなくなる
・働く時間は減ったけど、収入も大きく減ってしまった
等、まだなかなかワーママが本来の力を活かし、活躍仕切れない現状が挙げられるかもしれません。

ハイキャリアのワーママが仕事と両立するために取りうる選択肢

このような状況中で、改めてハイキャリアのワーママがキャリア選択の上で、
とりうる選択肢を考えてみたいと思います。

これまでの経験を活かして主婦から復職、転職する

これまで引用してきた調査は、転職を基本として書かれてましたが、
多くの方々はこの選択肢を念頭に置かれているのだと思います。

ざっくり以下の3つのパターンの選択肢があると思いますので、
以下に各々記載していきます。

1、主婦からフルタイム正社員として復職、転職する
2、主婦から時短の正社員として復職、転職する
3、主婦から非正規社員(パートや派遣)として復職、転職する

主婦の方の場合、一般的には
・3歳(幼稚園入園タイミング)
・小1(小1の壁)
・小4(子供が1人で留守番できるので、フルタイム勤務や残業も可能なタイミング)
・中学時代(私立の学校も含めた教育費など、経済的なところを考え始めるタイミング)
こういったタイミングで転職を考えるようになると言われています。

復職について見てみると、先ほどと同じ引用元ですが、
再就職時の未子の年齢として、フルタイムの社員での復職としては、
0歳が最も多く31.8%、1歳で24.8%、2歳で12.3%となっており、
出産して1歳頃までに復職している方が過半数を占めているようですね。


出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(2015)『出産・育児等を機に離職した女性の再就職等に係る調査研究事業 労働者アンケート調査結果 』
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/dl/h26-02_itakuchousa00.pdf

主婦からフルタイム正社員として復職、転職する

さて、ここからは具体的に選択肢について記載していきます。

復職は1歳までにし、その後3歳頃から転職が選択肢に入ってきます。
転職の時期である3歳頃でもまだまだお子さんの急な病気や怪我なども想定して、
お休みや残業の制約などありつつも、働いていくタイミングだと思いますので、
ワーママへの会社の理解によって、
今後のキャリア形成や意欲にも一定の影響がありそうです。
以下に、フルタイム正社員として復職、転職をした場合のメリット/デメリットをまとめてみました。

フルタイムの正社員として復職、転職するメリット

・復職の場合は、これまでの人間関係が継続するので安心
・これまでの経験が活かせる
・安定した給与が見込める
・会社の制度や理解が整っていれば責任ある仕事が任せられキャリア形成に役立つ

フルタイムの正社員として復職、転職するデメリット

・残業が出来ないなどの制約があることを理由に、責任ある仕事がなかなか任せられない場合、マミートラック(昇進に縁がないキャリアコースに固定されたり、仕事の内容も限定されてしまう)となり、キャリア形成に影響を及ぼす
・家庭と仕事の両立が『時間』と『勤務場所』という物理的制約により、人によってはかなりシンドイ

主婦から時短の正社員として復職、転職する

最近こういう形の正社員での復職、転職も増えてきているのではないかと考えております。

現に私が以前に経営していたベンチャー会社でも、
ワーママに特化したエージェントの方とやり取りをして、
非常に経験豊富なキャリアを積んできている方々を紹介いただき、
何名も時短正社員として採用していました。
フルタイムでなくてもその企業にマッチするポジションがあり、
それを満たせるスキルをお持ちの方ですと十分に活躍できる形態だと思います。

一方で、時短社員ならではのデメリットもいくつか挙げられます。
以下に、時短の正社員として復職、転職をした場合のメリット/デメリットをまとめてみました。

時短の正社員として復職、転職するメリット

・復職の場合は、これまでの人間関係が継続するので安心
・これまでの経験が活かせる
・安定した給与が見込める
・会社の制度や理解が整っていれば責任ある仕事が任せられキャリア形成に役立つ
・時短のため家庭と仕事の両立がしやすい

時短の正社員として復職、転職するデメリット

・時短勤務制度を持っている会社、許容してくれる会社がまだ限られていて、転職先候補の数が少ない
→転職先を比較検討しにくいため一択で決めてしまい、やりがいなどを犠牲にしてしまう
・時短勤務が時限措置(時短は小学校入学までしか適用されない等)になっている場合、中長期で子育てとの両立が難しい
・時短を理由に責任ある仕事が任せられない場合、マミートラック(昇進に縁がないキャリアコースに固定されたり、仕事の内容も限定されてしまう)となり、キャリア形成に影響を及ぼす
・時短でオフィスにいる時間はフルタイムより短いのに、『勤務場所』という物理的制約があり通勤時間は同じだけかかるため、時間効率が悪い

主婦から非正規社員(パートや派遣)として復職、転職する

もしかしたら、ハイキャリア主婦の方々だと非正規社員として仕事に戻る選択肢は少ないのかもしれませんが、
子育て含めた時間の使い方というライフスタイルや、扶養控除の関係から、
非正規社員という働き方も検討されていることかもしれません。

また、前述の調査結果から、「しばらく仕事から離れ自信がない」といった回答も多くあることから、
「まずは派遣社員として仕事に戻り、慣れてきてから正社員に」と希望される方もおられるようです。

以下に、非正規社員として復職、転職をした場合のメリット/デメリットをまとめてみました。

非正規社員として復職、転職するメリット

・復職の場合は、これまでの人間関係が継続するので安心
・これまでの経験が活かせる
・派遣のため限定的な範囲での仕事となり、精神的負担が少ない
・その後のキャリアを柔軟に選択出来る(慣れてきたら本格的に転職先を探す等、足掛けとしてまず働くということが出来る)
・週3日等、働く日数を制限出来るので、家庭と仕事の両立がしやすい
・扶養家族の範囲内に収入をおさえて働きやすい

非正規社員として復職、転職するデメリット

・転職に活かせる、スキルを高める業務には就きにくい
・自分でしっかり時期を見極めて意思決定しないと、ずるずる長く働いてしまいマミートラックとなり、キャリア形成に影響を及ぼす
・時短でオフィスにいる時間はフルタイムより短いのに、『勤務場所』という物理的制約があり通勤時間は同じだけかかるため、時間効率が悪い
・契約解除されやすい契約形態のため、急に仕事がなくなるリスクがある

主婦から復職、転職した後にパラレルキャリアや副業をする

最近ビジネスパーソンのパラレルキャリア(本業をもちながら第二のキャリアを築く)や副業が流行ってきており、副業を許可する会社も増えてきました。

本業を持っていることから、収入面ではリスクヘッジしつつ、
副業として収入を更に増やすことが出来るため合理的な選択肢の1つであると思われます。
以下に、パラレルキャリア/副業を行った場合のメリット/デメリットをまとめてみました。

パラレルキャリア/副業をした場合のメリット

・安定した給与を見込みつつ、更に収入を増やすことが出来る
・本業では経験出来ない仕事を副業で経験出来ればスキルアップにつながる(逆にこれまでの経験を活かす副業もある)
・副業の多くは在宅やリモートで出来るので通勤時間や場所等の制約がなく時間効率が良い

パラレルキャリア/副業をした場合のデメリット

・副業禁止の会社の場合、副業がバレるリスクがある
・本業で働く時間に追加して副業の時間も確保する必要があるため、家庭と仕事の両立が難しい場合がある

主婦から復職、転職せずに独立する

多くはないパターンかもしれませんが、本業を自分で立ち上げてしまうという選択肢ですね。

ここでは
1、フリーランス(個人事業主)として独立する
2、法人設立して起業する
という2つのパターンを挙げています。

通常は経済面の安定性のために本業を持とうとするわけですが、
例えば、配偶者の収入だけでとりあえずは生活できるということであれば、既に経済面のリスクヘッジは出来ているわけですので、
リスクを減らすよりも、リターンを最大化する方向に選択肢を持つことも可能だと思います。

主婦からフリーランス(個人事業主)として独立する

独立の中でもフリーランス(個人事業主)として独立するという方法がありますね。

独立初期は法人登記のための定款その他の書類作成が面倒だったり登記費用がかかってくるので、
一旦サービスが顧客に受け入れられるまでは、
法人登記せずに気軽な形でフリーランスとして活動するというのは一つだと思います。

法人特有の、経費で落として節税、という点は個人事業主でも可能ですし、
ITエンジニアリング、webデザイン、人事、経理、マーケティング、営業といったスキル/経験を活かして顧客にコンサルティング・サービスを提供するというようなケースにもよく用いられる独立形態だと思います。

以下に、フリーランスとして独立した場合のメリット/デメリットをまとめてみました。

主婦からフリーランス(個人事業主)として独立するメリット

・在宅、リモートの仕事もあり、出勤無し、労働時間の制限無しといったケースが多々あるため、時間の自由がききやすく、家庭と仕事の両立がしやすい
・(配偶者の収入で経済面の不安が無ければ)リスクヘッジした上で、収入増が見込める
・収入の上振れが大きい
・経費として落とすことで節税が出来る
・仕事を自ら獲得し自ら選択出来るので、キャリア形成の自由度が高い
・市場のニーズに常に対応する必要があるため最新動向やスキル獲得へのモチベーションが高まる
・(法人設立と比較して)ベンチャー/スタートアップだと営業しても会ってくれやすい(法人だと警戒される)

主婦からフリーランス(個人事業主)として独立するデメリット

・常に仕事獲得に動いていなければ仕事(収入)がゼロになるリスクがある(配偶者の収入で経済面の不安があれば大きいリスクとなる)
・市場から求められることを提供した結果が収入となるので、やりたいこと「だけ」を出来るわけではない(やりたいことと、自分が提供出来ることと、顧客が求めていて収入となること、の3つが常に一致するわけではない)
・即戦力として期待されるので仕事の成果へのプレッシャーは大きい
・(法人設立と比較して)営業した時の信用性が無い場合がある(少し大きい企業とか古い企業とかはフリーランスに慣れていないこともあるので)

主婦から起業する(法人として独立する)

選択肢として最後に挙げるのは、主婦からいきなり法人設立し、いわゆる起業する!という選択肢です。

ハイキャリアの女性でしたらいずれは起業をと考えておられる方もいるかもしれませんね。
私的にはフリーランスを経て段階的に起業してもいいのではと思いますが、
起業そのものに関する蘊蓄は各所で書かれているので、ここでは多くは書くのは控えておきます。
以下に、主婦から起業をした場合のメリット/デメリットをまとめました。

主婦から起業(法人として独立)するメリット

・(フリーランスと比較して)規模の大きいビジネスに取り組む仕組みを作りやすい。社員を雇うとか、資金調達するとか。(規模が個人でおさまらないビジネスをするというメッセージになる)
・(フリーランスと比較して)営業した時の信用性が一部まだ残っている(少し大きい企業とか古い企業とか)
・在宅、リモートの仕事もあり、出勤無し、労働時間の制限無しといったケースが多々あるため、時間の自由がききやすく、家庭と仕事の両立がしやすい
・(配偶者の収入で経済面の不安が無ければ)リスクヘッジした上で、収入増が見込める
・収入の上振れが大きい
・経費として落とすことで節税が出来る
・仕事を自ら獲得し自ら選択出来るので、キャリア形成の自由度が高い
・市場のニーズに常に対応する必要があるため最新動向やスキル獲得へのモチベーションが高まる

主婦から起業(法人として独立)するデメリット

・常に仕事獲得に動いていなければ仕事(収入)がゼロになるリスクがある(配偶者の収入で経済面の不安があれば大きいリスクとなる)
・市場から求められることを提供した結果が収入となるので、やりたいこと「だけ」を出来るわけではない(やりたいことと、自分が提供出来ることと、顧客が求めていて収入となること、の3つが常に一致するわけではない)
・即戦力として期待されるので仕事の成果へのプレッシャーは大きい
・(フリーランスと比較して)法人設立に関する諸々の費用がかかってくる
・(フリーランスと比較して)ベンチャー/スタートアップ向けには営業した時に警戒されやすい

以上、ハイキャリアの子育て中ワーママの仕事選びに関してまとめてきました。

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橋崎良哉

二児の父。これまで4社経営の経験があり、複数社で新卒/中途採用に深く関わりダイレクト・リクルーティングを中心に採用活動を行う。学部後webベンチャー起業→家業の鉄鋼加工業→MBA→Webベンチャー→ナイジェリア現地企業に投資・共同経営→AIスタートアップ(6年でゼロから60名10億を牽引)→プロリク運営。

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